2002年6月11日（火）

1・バンクーバーからカムループスまで

朝の9時前、ちょっと遅め出発である。今日は１日かけて最初の宿泊地レイク・ルイーズまで行く。まず、トランス・カナダ・ハイウェイ（以下、ハイウェイ1とする)に入り、10時過ぎにPOPKUM という小さな町でガソリンを入れ、トイレ休憩をする。ここはホープ（HOPE） の20分手前に位置するが、大抵の人はホープでひと休みするようだ。 このあたりから景色がガラリと変わる。今までは平野の中を走っていたのが、ここからは山ばかりである。

さて、ホープからカムループス（KAMLOOPS）に行くには2通りのルートがある。コキハラ・ハイウェイ とハイウェイ1である。 コキハラ・ハイウェイは有料（普通車10ドル）であるが、ハイウェイ1より速いのでこちらを行く。料金所はハイウェイを半分ほど走った場所にある。

ピンク色の道がハイウェイ1。 メープルリーフに”1”の文字で表示。この道路は全長7800KM、カナダを東西に横断する大動脈だ。ブルーの道がコキハラ・ハイウェイ（COQUIHALLA HWY 5号線）。

１時前、カムループスに到着。 カムループスはバンクーバーとバンフのおよそ中間に位置するが、ここから南西40キロにあるラックルジューンという町は、昔のドラマ「ライスカレー」で、主人公達がログハウスを建てた場所である。そのログハウスは今も残っているらしい。ここでお昼にする。

2・カムループスからゴールデンまで

この後、サーモン・アームス（SALMON ARMS）面白い名前だ！、レベルストック（REVELSTOCK）などを通過し、BC州最後の大きな町？と言える ゴールデン（GOLDEN）に差し掛かる。 5時半頃、窓の外をボー ッと眺めていた私は岩山の上の方から砂がパラパラと落ちているのを見て「何だろう？」と思っていたら、白くて角のある動物が岩の上に立っていた。あっ、マウンテン・ゴート！？ 「何で止めてくれなかったの？」と私が文句を言うと、夫は「100キロくらいで走っていて、後ろからも車が来ているのに停まれない」 との こと。それもそうか・・・。

レベルストックのマクドナルドで休憩する。 バンクーバー、バンフ間を車で行く場合、途中の町にはファーストフードやガソリンスタンドは必ずあるので、トイレの心配はそういらない。 ただ、ハイウェイ1にあるレストストップは簡素だし水洗トイレではないのであまり使いたくないと思うが・・・。

ゴールデンを通過。いよいよヨーホー国立公園に入る。ところが、ここで問題発生。この先で大きな事故があり、何と9時過ぎまで道路 が通行止めだと言う。 それならヨーホー国立公園にあるエメラルドレイクや滝を観光して時間をつぶそう！と思ったら、事故があったのはそこよりも手前なのでそれもダメなんだそうだ。困った・・・。

ここから今日の宿泊先であるレイクルイーズまでは、この道以外には南にかなり迂回するルートしかない。う〜ん、9時まであとまだ3時間もある。が、迂回しても3時間以上は走らなければならない。仕方が無い ・・・、私達は20分程前に通過したゴールデンまで戻り、食事等をして時間をつぶすことにした。ただ、ここでうれしい誤算が1つだけあった。それは時差である。ゴールデンはBC州なのでパシフィック・タイムかと思っていた が、実はマウンテン・タイムなんだそうだ。 つまり、今6時かと思っていたのが本当は7時で、道路開通予定の9時過ぎまではあと2時間ちょっと待てばいいのだ。

3・ゴールデンからレイクルイーズまで

現地時間で8時半、もう大丈夫かなぁ？さっき来た道をまた戻る。 事故の事を教えてくれた料金所 （国立公園入園料を払う）はもう閉まっていた。しばらく走ると渋滞に遭遇。辺りはだいぶ暗くなってきているし、かなり長い渋滞なので先の方は全然見えない。ちっとも進まないのでエンジンを切って待つこと30分ほど。やっと車の列が動き始めた。そして事故現場にさしかかると・・・。 大きなトラック2台が衝突したらしい。１台は山側の岩にぶつかり、そしてもう1台は反対側の空き地に転倒していたが、フレームしか残っていないほど 真っ黒く焼け焦げていた。これじゃあ道路が通行止めになるわけだ。

11時近くになって、やっとレイク・ルイーズ・ジャンクションに到着。 今日の宿泊場所のはっきりした場所が分からないので電話をかけるが、オフィスは10時に閉まったとの録音メッセージが聞こえてくるだけ。結局、ここでただ１件だけ開いていたピザ屋さんで場所を教えてもらい ホテルにチェックイン。 と言ってもオフィスはもう閉まっていたので、私達あてにキャビンの番号と鍵が入ったメモが残されていた。ちなみに、私はこのParadise Lodge&Bungalowsが大変気に入った。

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