カナダは世界の中でも移民受け入れに積極的な国と言えます。ここ、バンクーバーにも様々な人種の人が暮らしています。ダウンタウン、ロブソン通り辺りを歩いていると、道行く人が日本語を話しているのを耳にする・・・なんて
いうのは珍しくもありませんが、今回は、バンクーバーとその近郊の市(グレーター・バンクーバーと呼ぶ)の母国語ランキングなるものを紹介します。
表は左から市名、住民の母国語を1位から5位まで挙げています。 ただ、母国語が英語以外の人でも、英語を全く流暢に話す人はかなり多いですから、英語の占める割合は
実際にはもっと大きい と言えます。市名の横にある番号は、下に載せた地図の位置を示しています。4位と5位はパーセンテージが少ないため、詳細は省いてあります。(2000年の国勢調査より)
市 |
1位 |
2位 |
3位 |
4位 |
5位 |
(1)バンクーバー |
英語
271,665人50.34% |
中国語
140,670人
26.07% |
パンジャブ語
14,290人
2.64% |
タガログ語
|
ベトナム語
|
(2)ウエスト
バンクーバー |
英語
30,820人
75.44% |
中国語
2,890人
7.07% |
ペルシャ語
1,930人
4.72% |
ドイツ語
|
韓国語
|
(3)ノース
バンクーバー |
英語
62,285人
70.50% |
ペルシャ語
2,630人
5.99% |
中国語
1,330人
3.03% |
ドイツ語
|
フランス語
|
(4)バーナビー |
英語
93,850人
49.04% |
中国語
42,830人
22.38% |
韓国語
5,.270人
2.75% |
イタリア語
|
パンジャブ語
|
(5)リッチモンド |
英語
75,665人
46.31% |
中国語
57,255人
35.04% |
タガログ語
4,530人
2.77% |
パンジャブ語 |
ドイツ語 |
(6)デルタ |
英語
72,425人
75.14% |
パンジャブ語
7,280人
7.55% |
中国語
4,110人
4.26% |
ドイツ語 |
フランス語 |
(7)サーレー |
英語
220.220人
63,69% |
パンジャブ語
50,610人
14.64% |
中国語
12,975人
3.75% |
ヒンディー語 |
ドイツ語 |
(8)ホワイトロック |
英語
75,445人
87.50% |
ドイツ語
630人
3.64% |
フランス語
355人
2.05% |
中国語 |
オランダ語 |
(9)ウイスラー |
英語
7,825人
87.97% |
フランス語
495人
5.56% |
日本語
140人
1.57% |
ドイツ語 |
中国語 |
左はグレーター・バンクーバーの地図です。クリックすると大きくなるので参考にして下さい。
何処の市も住民の母国語NO.1は英語です(当たり前か)。(1)バンクーバー、(4)バーナビー、(5)リッチモンドでは英語のパーセンテージが50%それ以下と低いですが、普通使われる言語は勿論、英語です。
(5) リッチモンドはちょっと特別です。中国語が35%という数字が目を引きますが、ここには裕福な中国人移民者が非常に多く住でいるためです。が、問題
もあります。学校のクラスの大半が中国人家庭の子供であるため、普通の授業とは別に学校側はESL ( English as a Second Language
)の授業に力を入れなければならず、ESLクラスが必要のない子供達(一般に言うところの白人のカナダ人)の親が、「中国人のために余計な時間やお金が使われるのはおかしい!」と言うわけです。まぁ、それも尤もな言い分とは言えます。
(9)ウイスラーでは、日本語が3位になっているのが笑えます。ここはリゾートですから住んでいる人の殆どは何らかの形で観光関係の仕事をしていると言えるんじゃないでしょうか?そういう関係で日本語が3位(と言っても1.57%ですが)という事なんでしょう。
ここには掲載しませんでしたが、もっと郊外の市になると英語を母国語とする住民の割合は非常に高くなります。また、そういった市ではアジア系の住民はとても少なく、英語以外となると、ドイツ語、フランス語、オランダ語、ウクライナ語などが目立つように思いました。
2002年12月29日 作成
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