GSTタックス・リファンド

旅行者にとっては気になる?タックス・リファンドの方法についてまとめてみました。カナダ国内で買い物などをすると、殆どの場合 、GST(Goods and Services Tax = 連邦政府税PSTProvincial Sales Tax = 州税)が課税されますが、旅行者に返還されるのはGST(ジー・エス・ティー )の方です。現在のGST課税率は7%。また、ニュー・ファウンドランド、ノバ・スコシア、ニュー・ブランズウィックの各州で課税されるHST(Harmonized Sales Tax = GSTと州税を一緒ににしたもの、宿泊料金にかかるGSTも返還対象になります。

このページでは主にカナダ政府発行の「Tax Refund for Visitors to Canada」という小冊子を参考にし、そこからの抜粋そして私個人の注釈付きですが、お役に立てればればうれしいです。

申請資格 ■払い戻しの対象になるもの ■申請方法 ■タックス・リファンド代行サービス ■申請書の記入の仕方 ■免税店での払い戻し ■レシートの見方


これがカナダ政府発行の「Tax Refund for Visitors to Canada」GSTリファンド申請用紙。空港やショッピングセンター、お土産屋、ホテル、ツーリスト・インフォメーションなどに置いてある。お金を払って中間業者に代行してもらうサービスもあるが、申請資格は同じだ。

1 申請資格

A カナダの居住者ではない
B 
オリジナルのレシートがある
  (コピーやクレジットカードの伝票は不可)
C 課税前の
1枚のレシートの合計が50ドル以上である
  (つまり、GST課税額3.5ドル以上)
*
D 
全レシートの合計が200ドル以上である
  (課税額14ドル以上)
E 購入した物品は60日以内にカナダ国外に持ち出す
**


*
 レシート1枚の合計を50ドル以上にするため、細かい物を幾つも買う場合は何回に分けて買わないで、まとめて購入すると良い。
** 留学その他で長期滞在する場合でも、帰国(カナダ出発)から遡って60日以内に購入した物品に払ったGSTは申請できる。

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2 払い戻しの対象になるもの

一目瞭然で分かりやすいので下の絵(「National Tax Refund Service」という代行業者の申請用紙のコピー)を参考に物品にかかるGST以外に申請できるのは、宿泊費にかかるGSTくらいのもんである。交通機関、レンタカー、レストランでの食事、ガソリンなどに払ったGSTは申請不可 。。

*  宿泊にかかるGSTは最高30日分しか申請できない。
** 3 申請方法で説明

ここで気になるのがアコモデーションに払った税金。宿泊費は単価が高いし、宿泊費にかかるGSTは7%の限りではないので (バンクーバーでは10%)、返還されるとその金額も大きい。個人で直接ホテルに支払いをした場合は手元に領収書があるが、ツアーの場合はそうはいかない。では、ツアー客はホテル税のリファンドを申請できないのだろうか?

Tax Refund for Visitors to Canada」の5ページ目にはこんな記述がある。「もし、パッケージ・ツアーに宿泊費が含まれているならば、ツアー料金全体に対して払ったGST、HSTの合計の半額を申請するように」。そして簡単な計算方法として、「1部屋1泊に付き5ドルを 、上限75ドルまで申請できる」ともある。

だが、領収書を添えるとして、日本円で支払ったツアー料金の領収書はもちろん日本語、円建てで書かれているだろうし、その領収書が通用するとは考え難い。まぁ、ダメ元で1泊に付き5ドルを申請してみて結果を見るしかないだろう。

冊子の同じページには、「大抵の場合、ツアー会社は料金から既にタックス・リファンドの分を差し引いているので、その場合は税金の返還を申請することができない」 とも書かれている。私が思うに、日本からのツアーの場合はこれに当てはまるのではないだろうか?この冊子が意味するツアーとは、カナダ国内発のバスツアーなどを言っているのかもしれない。

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3 申請方法


以前は「Tax Refund for Visitors to Canada」 の綴じ込みにある申請書に記入、レシートを同封し郵送するだけでリファンドができたのだが、1998年頃からだっただろうか?事情が変わった。払い戻しの対象になる品物が確実に国外に持ち出されることを確認するため、
GST払い戻し対象の品物をカナダ税関に持参の上、レシート1枚1枚にスタンプを押してもらわなければならないのだ。これは例えば、私が自分 した買い物のレシートを日本からやって来た家族に渡して、「私の分も払い戻してもらおう!」なんてことをするのを防ぐためと思われる。

レシートにスタンプをもらうのはカナダを発つ当日にしなければならない。もう買い物 をする予定はないし、前もってしてもらえば荷物を全部スーツケースに詰められるので助かる・・・と思い、前日にしてもらえるかどうかカナダ税関に電話で聞いたが、ダメなんだそうだ。

バンクーバーを訪れる日本人の殆どがバンクーバー国際空港から出国すると思われるが、レシートにスタンプを押してもらう税関 は右の写真の場所になる(バンクーバー以外の空港利用の場合はこちらを参照)

国際線ターミナル出発階から入り Fairmont Vancouver Airport(ホテル)方向に向かって歩いていくと、ちょうどUS便のチェックイン・カウンターの正面辺り だ。

この写真ではガラガラに空いているが、撮影時間が平日午後6時過ぎという点もある。日本行きの便が出発するお昼過ぎの時間帯にはアジア便が集中しているので、並ぶ事を考えて時間には余裕をもたれた方が良いだろう。

ところで、レシートにスタンプを押してもらう際に品物 も見せることになっているが、それは抜き打ちでする程度で、殆どの人はレシートにスタンプをもらうだけで済むのが現状のようだ。私の母のケースだが、税関の人はレシートを1枚1枚確認 はするものの、何も聞かずにスタンプを押してくれた。品物も持参していたがチェックはされず、2〜3分で終わってしまった。あまりにも簡単すぎて拍子抜けしてしまったが、ヨーロッパのVAT返還もそんな感じなので、まぁ同じようなもんだ。 ただ、ある方の話によるとレシートを事細かくチェックされ、「これは何だ?」とか色々と聞かれたそうではある。

スタンプを押してもらったレシートと必要事項を記入した申請書を封筒に入れ(政府の申請書には封筒は付いてこないので自前になる)、投函すれば手続きは終了する。投函は出国前にカナダでしてもいいし、日本に帰ってゆっくり計算してからでもかまわない。

ところで、直接カナダ政府に申請するのではなく、「代行サービスに頼むと、レシートにスタンプを押してもらわなくてもいい」という人がいるが、それは誤りである。私の手元には3つの別のタックス・リファンド代行業者の申し込み書があるが、その何れにも 「カナダ出国の際に、カナダ税関でレシートにスタンプをもらうように 」と大きく書かれている。では、この手の代行業者とは一体何なんだろう? 代行サービスを利用するメリットなるものがあるのか?

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4 タックス・リファンド代行サービス


タックス・リファンド代行サービスとは、旅行者の代わりに面倒な書類手続きを全てやってあげますよ!という商売である。幾つかの会社があるようだが、両替所が看板を掲げていることが多い。 カナダ政府とは何の関係もない。

これらの代行サービスは、カナダ政府が発行したのとは別の独自の申請用紙を用意していて、利用者はそれに記入する。 記入項目は住所、氏名の他はカナダ入国日と出国日、払い戻し先のクレジットカード番号を書くくらいで、レシートの合計などの計算は全てやってくれる。

申請方法は自分で申請する際と同じようにカナダ税関でレシートにスタンプをもらい、レシートと申請書を付属の封筒に入れて投函する 。すると、指定した住所に指定した通貨の小切手が送られて来る、または、クレジットカードに振り込まれる。また、空港に代行サービス窓口がある会社だと(注1)、レシートにスタンプをもらってから書類を窓口に持って行けば、その場で現金で返してくれるというのは便利だ。

(注1) バンクーバー国際空港では、National Tax Refund Serviceという業者にて現金即時還元が受けられる。場所は「3 申請方法」で写真を入れたレシートにスタンプを押してもらう税関の並び(50メートル程奥)にある。

これは言わば利用者への前貸しのようなものだろう。申請書類に不備さえなければ、カナダ政府から旅行者にリファンドされるはずの税金が代行業者に後日支払われるわけなので、旅行者の便宜を図り、実際にはまだリファンドされていない税金を先にお客に払ってしまう ・・・というわけである。

代行してもらうには勿論、手数料等がかかる。下の表は3つの別の代行サービス社の手数料(2005年3月現在)を示している。パーセンテージは、カナダ政府が返還するべき税金の総額に対しての数字を表している。

タックス・リファンド代行サービス

手数料

Global Refund Canada Ltd

20%(基本料金10カナダドル)
手数料 2カナダドル

Welcome Travellers GST Refund Services Ltd

20%(基本料金10カナダドル)
両替手数料
郵送料と手数料の3カナダドル

National Tax Refund Service

20%(最低チャージは10カナダドル)
両替手数料
郵送料と手数料の2カナダドル
(2005年2月現在、空港カウンターのサインによると3ドル)

さて、上の手数料は高いのか?そうでもないのか?「Tax Refund for Visitors to Canada」の用紙を使って、カナダ政府に自分で直接申請した場合と比べてみる。

カナダ政府から直接リファンドしてもらうと手数料は無料である。が、そのリファンドは海外銀行発行の円建て小切手で郵送されてくるため、それを日本の銀行に持って行って両替してもらう際、銀行で手数料45000円 程を取られるらしい(注2)

だとすれば、代行サービスが取る手数料その他の合計が4500円より安ければ代行サービスを利用した方が簡単で安上がり ということになる。

もう少し詳しく触れてみる。計算を簡単明瞭にするため、1カナダドルを100円としよう。4500円=45ドルは225ドルの20%に相当する。つまり、 代行サービス業者に手数料20%を払うとして(プラス両替手数料なども加算)、払い戻しを受けられるGSTの総額が225ドル以下なら代行サービス利用する、それ以上なら政府に直接申請するのが良いのではないだろうか?

リファンド額が225ドルあるという事は、物品、ホテルに払った総額が最低でも3200ドルという事を意味する(3200ドルの7%は224ドル)。一般的に言って、旅行中、日本人観光客がどの位の額のGSTを払っているのか?私は知らないが、1泊300ドル程度のホテルに何泊かし、ブランド店で1000ドル単位の買い物をしない限り、総額225ドルものGSTを払うという事はないのではないと思うがどうだろうか?それ程高いホテルには泊まらず、ブランド物を買わないと言う方は代行業者を利用した方が安上がりな上、手間も省けると個人的には感じる。なお、個人でカナダ政府に申請するにしても代行業者を使うにしても、家族や友人間でまとめて申請すれば手数料を節約できる。後で分ければ良いのだ。

(注2) 私が最後にカナダ政府に直接GSTリファンドを申請したのは2002年6月である。当時、リファンドはカナダドル建ての小切手で郵送され、それを日本の銀行で現金化する際の手数料は約3000円だった。2004年1月より、カナダ政府はBank of Americaの円建て小切手でリファンドをするようになったらしい。で、この小切手を換金するには、日本の銀行とBank of Americaの双方に手数料を払うため、その合計額が4500円程になるのだそうだ。

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5 申請書の記入の仕方


「面倒な手続きを代行しましょう」 などと業者が出てくるのは、カナダ政府が用意している申請書が何となく難しそうに見える事も関係しているのかもしれない。でも実際には難し くないので、ここに記入例を載せておこうと思う。

申請用紙は「Tax Refund for Visitors to Canada」の綴じ込み真ん中にあって、Application for visitor tax refundと書かれている。ホッチキスで止められているので外して使う。記入間違いを想定して、何冊が余分にもらっておくといい。

まずPart Aについて。最初の2つ欄には氏名を書く。誰でも分かるとは思うがLast nameは姓、First nameは名前である。Mailing addressに番地から始まる住所(町名など)を書き、Cityには市とか区を入れる。その右横にあるProvince/Stateとは都道府県のこと。Postal/Zip codeは郵便番号、Countryはもちろん、Japanと記入。

次にPart BDate of arrival in Canadaの欄にはカナダ到着日を、Date of departure from Canadaにはカナダ出発日を記入する。そのすぐ下に質問が2つある。カナダ を出国するに当たっての交通手段を尋ねているのだが、大抵の人は上の質問の□Yesにチェックを入れる。下の質問の□Yesにチェックを入れるのは、カナダを列車、グレイハウンドなどのバス、またはフェリーで出国する人だけ 。

1番下のCity of final depature from Canada or name of border crossingはカナダを出国するに当たって、最後の都市または国境は何処か?という質問。カルガリーから飛行機に乗って日本に帰る場合でも、バンクーバーで乗り換えがあればバンクーバーと書き込む。

Part Cへ。ここではお金を払って(個人の家に泊まるのではなく)宿泊した回数を質問している。でも、桁が3桁もあるのに笑える。どうせ30日分までしか払い戻さないくせに・・・。

その右横にある記入欄がこちら。ここにも質問が2つあるが、どちらもYesの方の□にチェックを入れておく。Noにチェックを入れると、申請資格に満たない ことを意味する。

さて、いよいよ金額を書き込む。記入箇所が3つあるが、a)にはホテルに払ったGSTとHSTだけを記入する。 前述したようにHSTはニュー・ファウンドランド 州、ノバ・スコシア州、ニュー・ブランズウィック州でしかかからないが、日本人観光客でそちら方面に行く方は非常に少ないと思うので、殆どの人はHSTは払っていない。よって、その他の州で宿泊した際に払ったホテルのGSTの合計を書き込めば よい。b)には品物に対して払ったGSTとHSTの合計を記入する。HSTを払っていなければ、GSTの合計金額だけを入れる。c)には a)b)に記入した数字 の合計を記入なお、記入欄に小さな黒丸があるのはセント以下を表す。100ドルなら100.00と記入する 。

c)が払い戻し請求額となるが、同封したレシートの中には実は払い戻し申請ができないものがあったとか、計算が間違っていたなどの理由で、申請者が思っていた額とは違う額が返還される可能性もある。

最後のPart DにはApplicant's signatureYear Month DayTelephone numberとあるので、署名(日本語でもかまわない)、申請の日付、電話番号を記入 する。

Tax Refund for Visitors to Canada」に出ている住所 (なんとプリンス・エドワード島!随分と離れたところで処理しているものだ )にレシートと申請書を郵送すると、4〜6週間で払い戻しが行われるという事になっているが、実際はもっと長くかかって忘れた頃に来たり、今年6月の母の時のように1ヶ月で届いたと言う事もある。 まぁ、気長に待てばいいのではないだろうか?

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6 免税店での払い戻し


ところで、カナダの空港からではなく、バンクーバーからバスでシアトルに行きそこから日本に帰るとか、ナイアガラからニューヨークに抜けて日本に帰るという人もいると思う。では、陸路でカナダを出国する場合、GSTリファンドの申請はどうするのだろう?

この場合、レシートにスタンプを押してもらうのは国境にあるカナダ税関、または免税店である。スタンプを押してもらった後は、「5 申請書の記入の仕方」と同じようにフォームに記入し(交通手段によってはPart Bの下の質問の□Yesにチェックを入れる)、どこでもいいので投函する。が、陸路に関しては空路にはない簡単なやり方が別にある。それは国境にある免税店にて、その場で現金で返してもらえるという方法だ。

Tax Refund for Visitors to Canada」にはParticipating duty-free shopsのリストが ある。リストに載っている免税店でなら上限500ドルで、インスタント・キャシュ・バックが受けられる。免税店としてはリファンドされたお金でお客に買い物をしてもら うのが狙いなのだが、空港にある大手免税店では何故このサービスをしないのだろうか?

理由は インスタント・キャシュ・バックを提供するためにかかる手間や人件費、それから得られる利益を秤にかけた結果、手間と人件費の方が大きかったせいである。10年程前か?GSTという税金の制度が始まった当時は、バンクーバー空港の免税店でもタックス・リファンドが可能だった。現金 払いではなく免税店でのみ使える金券でリファンドしていたにもかかわらず、1日に何百人もやって来る利用者の申請用紙を細かくチェックし、記入間違いを訂正したり計算したり、何しろ手間と時間がかかり過ぎるのだった。 というわけで現在、空港にある免税店は何処もタックス・リファンドのサービスをしていない。陸路、国境の免税店は空港のように忙しいわけではないから、こうしたサービスも続けていけるのだと思う。

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7 レシートの見方


GSTリファンドの申請をするに当たり、「レシートの見方がどうもよく分からない」という方のため、レシートの見方について最後に簡単に紹介しておこうと思う。

例-1 ○で囲ってある「B」というのはBoth(両方)の頭文字である。つまり、この商品に対して はGSTとPSTの両方のタックスが掛かっているという意味。(1)は税金前のサブトータル、(2)はGSTの額、(3)はPSTの額(BC州では州税は7.5%)、(4)が総合計。リファンド申請できるのは(2)の11.52ドルである。

 

例-2 上のレシートと殆ど同じだが(1)のラインの左頭にはFEDと書かれている。Federalの略 で、連邦政府税であるGSTのことを指す。(2)のラインにはPRVとあるが、これはProvincialの略、州税PSTのことを指している。従ってリファンド申請できるのは(1)の11.48ドル

例-3 これはPSTが徴収されていないレシート。何故かと言うと、購入商品が子供服 なのでPSTはかからないのである。○で囲っているT1というのは、タックスが1つしか掛かっていない ということ。(1)はサブトータル、(2)がそれに掛かるGSTの額、(3)はPSTの額で、この場合はゼロ、(4)が総合計。リファンド申請できるのは(2)の8.62ドル

申請用紙のPart Cにあるb)GST/HST Paid on Goods、申請額の合計を書き込めばいいのである。この3枚のレシートの場合だと、11.52+11.48+8.62=31.62だから31.62と記入する。たったの31.62ドルでは申請する意味がないが、普通はもっと大きな額になる人が多いと思う。

それでもよく分からないと言う場合、BC州の場合はPSTが7.5%なので、金額の多い方のタックスがPST、少ない方がGSTと覚えておけば良い。ただ、PSTの額は州によって違うので、逆になるケースも勿論ある。

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ここで紹介した内容は以下のサイトでも確認出来ます。ご参考に・・・。

www.ccra.gc.ca/visitors
www.globalrefund.com
www.visitorstaxrefund.ca
www.nationaltaxrefund.com

2002年12月09日 作成
2002年12月25日 更新
2004年01月23日 更新
2005年02月21日 更新
2005年05月23日 更新

 

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