テロと人種差別の関係


以下は、10月7日付けのThe Province という新聞に載っていた記事からまとめたものです(新聞には、証言者の本名や顔写真も載っていました)。記事からの抜粋は 紺色の文字で書てます。

相変わらず国境の警備や審査は厳しいようですが、これはある限られた人種の人達にとっては大変な問題です。上にあるダグラスの写真で、トラックが行列しているのが分かる?と思いますが、BC(ブリティッシュ・コロンビア)州では、トラック運転手の60%以上がシーク教徒のインド人です。

10もの間、BC州とカリフォルニア州の間をトラック運送の仕事で行ったり来たりしている35才のシーク系インド人の男性は、USイミグレーションと税関の審査官について 「以前は フレンドリーだったのに、今では肌の色を見て自分達の事を敵の1人だと考える」 と言っていました。 別のシーク系インド人55はこう言っています。 息子と一緒に運転していた日、ガソリンスタンドで アメリカ人トラック運転手のグループに脅された。「 私達はインド人だ。今回の事には関係していない」と言ったが分かってもらえず、携帯電話を取り出した時警察に通報されると思ったらしく、彼らは立ち去った』
( シーク教徒は頭にターバンを巻いているので、アラブ系と間違えれれやすいのだと思う。)


あるイラン系カナダ人のトラック運転手は、カナダアルバーター州とアメリカの国境、カナダ税関を通る前にトラックを置いて徒歩でアメリカ側にサンドイッチを買いに行ったところを呼び止められました。 審査官は彼のカナダパスポートには興味を示さず、トラックの中を調べて見つけたイランパスポートと、彼がイラン生まれだという事にのみ注目し、結果として彼は取得に6ヵ月から1年かかる一種の許可証( 非常に複雑な手続きでFBIの犯罪記録のチェックも含む)を取得するまでは、アメリカへの入国ができない事になってしまいました。
アメリカに入国できないというのは、2年間にわたりロスアンジェルス ・バンクーバールートを運転していた彼にとって、その仕事ができなくなるという意味です。

この記事を読んだ時、アメリカ人の憎しみのようなものを感じました。9月11日のテロそのものは100%「悪」 だと思いますが、それに対する憎しみや怒りを関係ない人達にぶつけるアメリカ人がいるの悲しいことです。しかもここは、国境という政府の機関です。審査をする人はもっと平静公平な態度を取るべきだと私は思います。

Aldergroveのページに載せた写真はアメリカ側のおのドアに貼ってあったものですが、「God Bless America」と書かれています。同じ題の歌も特にテロ後は非常によく耳にします。「God Bless・・・」 の意味がアメリカ人の宗教や思想、精神に深く根ざしているものなのか?単にうわべだけのものなのか?日本人の私には分かりかねますが、なん となく矛盾しているように感じるのは私だけでしょうか?


2001年10月9日 作成


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