マルクスブルク城


2003年6月6日(金)・前半
 

1・マルクスブルク城

今日の予定はマルクスブルク城を見学、ライン右岸の適当な町や城に寄りながら宿泊地であるヴィースバーデンまで移動・・・である。

10時半、マルクスブルク城にやって来た。駐車代1.50ユーロを払う。車がない人の場合、ブラウバッハの駅から歩くと30分くらいかかるらしいが、機関車の形をしたツアーバスも駅と城の間を往復している。 マルクスブルク城は昨日訪れたエルツ城と同じく1度も陥落したことのない城 だ。見学はドイツ語のガイドツアーのみ、所要時間は1時間弱。

見学した内容は左の絵地図と見取り図で説明しようと思うが、さらに詳しい内容や写真はマルクスブルク城の ウェブサイト接続が遅いのが難)を参照されると良いと思う。

まずThe Drawbridge Gatehouse(絵地図A・見取り図右下の角)から入城する。マルクスブルク城内に入るには4つの門を抜けなければならないが、ここが最初の門、はね橋になっている。そのまま進むとレストラン兼ギフトショップがある。ここでガイドツアーのチケット(大人4.50ユーロ)を購入。

2・マルクスブルク城ガイドツアー

ガイドツアーはThe Fox Gate( 絵地図B・見取り図1・下の写真左)から始まる。The Notches Gate(絵地図C・見取り図2・下の写真中央左)で説明が少々。 上を見上げると塔から窓(下の写真中央)が飛び出ているが、敵が攻めてきた際にはここから熱したタールや油を流して守りを固めたんだそうだ。ハールブルク城とおなじだな。

The Notches GateをくぐってRiders Stairway (見取り図3・上の写真中央右)に入る。地面は一応階段になってはいるが、岩山のようにでこぼこしていて、なるほど、人間よりも馬向きの階段と言える。 この写真ではあまり雰囲気が伝わってこないので、マルクスブルク城のウェブサイト(A CircuitまたはPanoramas)をご覧になることをお薦めする。

壁には歴代のマルクスブルク城主の紋章がある。 イングランドのライオンの紋章に似ているが、これは多分イングランドが真似をしたのではないか? 「ヨーロッパの紋章は、十字軍遠征に参加した騎士たちの間で、既に紋章を持ち始めていたドイツ騎士 たちのものに、各国の騎士が異常なほど関心を示して、これが一挙といえるほどに、各国への紋章の普及に貢献した。」と英国王室史話(森護 著)P.67には書かれている。

Riders Stairwayをぐるっと回ってThe Small Batteryの下をくぐり(上の写真右 )宮殿の前(見取り図4)に出てくる。The Small Battery ( 絵地図D・右の写真)は1709年以降に建てられた新しいものであるが、ここに置かれている1450年製のThe breech-loader(大砲の種類か?)はドイツで最も古い大砲の1つと言うことだ。

北向きに建てられているThe Small Batteryと比べて、The Great Battery(絵地図E・見取り図5)はライン川に向いている。 こちらは30年戦争(1618〜1648)の頃に建てられたんだそうだ。ちなみにThe Great Batteryの方が規模は大きい。

この後、宮殿の外壁沿いを歩く(見取り図6、7)。ここは細い小道になっていて、花壇にはいろいろな植物が植えられているが、大方のものは薬用または食用に使われたものの、MandragoraやJimsonなど魔女が用いたと言う有毒の植物もあるんだそうだ。

ここからは宮殿内の見学となる。最初にあるのはワインセラー(見取り図8)。大きなワイン樽が幾つも並んでいた。

次に1つ上の階にある Gothic Great Hall(絵地図F・見取り図9・左の写真)を見学。この調理用の大きな暖炉は14世紀のもので、ここはキッチンと食堂を兼ねていたらしい。なお、この広間は現在でも 何かの催し会などで使用されているんだそうだ。

もう1つ上の階に移動する。 まずBed-Chamber(見取り図10)がある。室内には天蓋付きのベッドやタンスが置かれてあり、少し暗いが生活の匂いがする部屋だ。

部屋の一角に電車のコンパートメント席のようなベンチ(右の写真左)があるが、ここは階下のキッチンにもあったベンチ席(上の写真左、左横に見えている窪んでいる部分)の真上に位置しているのではないか?パンフレットやウェブサイトでのキッチンの説明によると、この部分の壁の厚みは4〜5メートルもあるんだそうだ。ゾーネック城の外壁の厚みは2.5メートルだったから、この城がいかに強固であるかという事が伺える。

部屋の隅には流し台のようなものがあったが、ここで顔でも洗うのだろうか?

隣にはGreat Banqueting Hall (見取り図11)がある。ドイツの城の見学では本当によくトイレを目にしたが、ここにもあった。テーブルの後方に茶色のドアが見えるが、その奥(壁の厚みの中)はトイレなのだ。
きれいな絵が描かれている壁(左の写真右)の向こう側がBed-Chamber

Great Banqueting Hallを抜けると Chapel Tower絵地図G・見取り図12)がある。壁と丸天井にはパステル色の絵が描かれており、これはウェブサイトの写真で見ると色鮮やかだが、実際にはかなり色あせしていた。

さらに上の階に行く。が、ここで通った階段は本当に昔のまま・・・といった代物だった(下の写真右)。ここからは The Rhine Wing(絵地図H・見取り図13、14・下の写真中央左)と呼ばれる。宮殿のライン川に面している部分なのだ。最初の部屋(見取り図13・下の写真中央)には(はた)織機や糸つむぎの道具など昔の手工芸用品が置かれていた。

隣の部屋はArmoury(見取り図14・上の写真中央右)である。600BCから1500ADまでの間、鎧がどのように変化してきたのかが分かるように展示されている。こういうコレクションは非常にめずらしいもので、同じようなコレクションはパリとロンドン塔にしかないんだそうだ。何なのか知らないが、展示品の1つに東洋のものと思われる物があった(上の写真右)。福という字に見えないだろうか?

The Rhine Wingから中庭に出る。そこにはCentral Keep(絵地図I・見取り図15・下の写真左)がそびえている。高さ40メートルのこの塔は”最後の砦”である。敵が4つの門を攻め落とし入城した際にはここに立てこもるのだ。塔の入り口は1箇所のみ、地上から10メートルの位置にある。はしごを使っても敵は侵入できないんだそうだ。落城の哀愁のようなもの(実際にはマルクスブルク城は1度も陥落していない)がかき立てられる・・・。塔の底には縦横幅が1.7メートルしかない洞窟がある。こちらは囚人用と推察する?

中庭(この庭はドイツの城では最も狭い中庭の1つだそうだ)を抜け、Great Hall(The Romanesque Hall・絵地図J・見取り図16)に入る。見学するのは地階にあるTorturing Chamberであるが、ここには文字通り、拷問の器具類が展示されている。手かせ足かせの類の器具(上の写真中央左)は、よ〜く見ると穴の部分には釘が刺さっていて、手足を動かすと痛い目に遭うように工夫されている。ガイドは実際に手を穴の中に入れて見せていた。

4番目の門、Iron Gate(絵地図K) から出てきてガイドツアーは終了となる。ガイドの説明がドイツ語である事、私はパンフレットも読まずに写真ばかり撮っていたため、内容を理解していないで見ていた部分が多分にあるが、パンフレットの先読み(チケット購入時にもらえる。「歩き方」によると日本語もあるらしい)、またはウェブサイトで予習してから見学すればもっと楽しめただろう・・・と、今頃になって後悔している。非常に見ごたえがある城だと思う。

12時、マルクスブルク城を後にする。道路に下りてきてから城の写真を数枚撮り、次の城へと向かう。


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