エルツ城


2003年6月5日(木)・後半
 

1・ラインフェルス城からエルツ城まで

エルツ城のウェブサイトでは、行き方としてコブレンツからはA48を利用と書かれていたが、味気ないアウトバーンよりもモーゼル川沿いを走りたかった私たちはコブレンツから416を使った。が、B9から416への接続がどうなっているのかよく分からず、一旦コブレンツ市内の一般道を走ってから何とか416に入れた。

416に入ってから15分くらい走っただろうか?道路沿いにエルツ城への出口を示すサインが現れた。サインは2種類あり、1つには”Burg Eltz P、R”、もう1つの方には”Burg Eltz”の文字と共に2人の人がハイキングをしている絵が描かれている。出発前に読んだ個人の旅行記によると、エルツ城には駐車場が2、3ヶ所あり、いちばん遠い駐車場からは城まで歩いて1時間以上もかかるらしい。そればらば、ハイキングをしている人の絵があるサインは遠い駐車場への出口を示すものと思われる。私達は”Burg Eltz P、R”(こちらが先にある)のサインに従った。

「地球の歩き方」にはエルツ城への行き方として、「 自動車で行く場合 Koblenz →Hatzenport →Munster →Maifeld →Waldparkplatz(駐車場)」と書かれているが、Hatzenport というのは416沿いにある町(村)で、ここで416からL113という畑の中の道に入る。Munster、MaifeldとあるのはMunstermaifeldという1つの町の名前を間違って分けてしまったのではないだろうか?地図にもMunstermaifeldという名前の町はあるが、MunsterとMaifeld というのはない。ただし、416からエルツ城までは途中いくつも標識が出てくるので、通過する町の名前など気にしなくても道に迷う事はないとは思う。

2・エルツ城

13時20分、エルツ城の駐車場に到着。ラインフェルス城を出てから1時間20分(途中、写真撮影のため何回かストップしている)かかった。駐車場(1.50ユーロ)に車を停め車内で昼食を取った。またもや朝食のパンで作ったサンドイッチであるが、ドイツのパンはおいしいし、また、普段はソーセージのスライスなど殆ど食べないため、同じものを朝昼と食べていても特に飽きない。初めての国を旅行中という事で、もの珍しさがあるせいだとも思う。

この駐車場から城まではシャトルバスが出ているが、下り坂なので歩いても苦にならない。むしろ、歩いた方が途中で目の前に現れる城の全景に感動するのではないか?徒歩で約10分の距離。

城内は自由に入れるが、室内の見学はガイドツアー(約30分)のみで料金は大人6.00ユーロ。ツアーはドイツ語のみなので英語のパンフレット(1.00ユーロ)もあるが、同じような内容のガイドはウェブサイトでも読むことができる。

外観からは全く分からないが、エルツ城には周囲をぐるりと建物で囲まれた中庭がある。狭いし日をあまり差し込まないような街角の広場と言った感じだ。

ここで中高年の日本人ツアー15人程に出会った。 添乗員さんの説明に聞き耳を立てていると、「この城では100室のうち40室に暖炉があるそうで、それはこの時代(11.12世紀から築城が開始)に建てられた城としては珍しい」んだそうだ。なるほど、今まで見学したもっと新しい城や宮殿でも、ストーブはあっても暖炉があるのは少なかった。日本語で説明が聞けて良かった〜、この調子で内部の説明も日本語してもらえるとラッキーとか思っていたが、ツアーの人達は室内を見学しないで行ってしまった。ちょっと寄るだけのツアーかぁ・・・。

3・エルツ城ガイドツアー

ガイドツアーは中庭の一角から始まる。鉄製のドアから内部に入ったところが Armoury(兵器庫)である。武器や鎧が壁に沢山並べられている。内部は撮影が禁止なので、室内の様子はエルツ城のウェブサイト (このページのトップ参照)のCastle Tours → weapon、armour のハイパーリンクから見ることが出来る。

次の間はThe Rubenach Lower Hall。Rubenachって何だか分からないが、15世紀後半の貴族階級の典型的な居間の様子を伝えていると言う。パンフレットやウェブサイトによると、この部屋の特徴は500年前のままのオーク材の天井の梁、壁に組み込まれている鉄板によって隣合った2つの部屋を同時に暖めることが できる暖炉(テーブルの奥に見えている)だそうだ。が、私個人的には人魚(人魚の上に女性が乗っているのか?)の形をしたシャンデリアがいちばん記憶に残っている。

石の螺旋階段を上り2階?に行くと The Rubenach Upper Hall、寝室として使われてきた部屋がある。 色彩が豪華な部屋だ。 暖炉の手前横にはチャペルがあり、ベッドの手前にはトイレ(右の写真右)がある。木の台の上に丸い蓋があるのが分かるだろうか? 見学した時には窓際にロウソク、壁側には水差しが置かれていた。
※ ガイドツアーで見学する場所は撮影禁止のため、室内の写真4点は絵葉書をコピーしたもの。

さて、この後また螺旋階段で上階に行ったが、ここから先の部屋については記憶もメモも殆どないので、紹介することができない。どうにか覚えているのは中世のイメージそのままのキッチンと、「眠れる森の美女」で見たような糸巻き機が置いてある部屋くらいのもんである。興味のある方はエルツ城のウェブでご覧になってほしい。

4・宝物館

ガイドツアー終了後、Treasure Chamber(宝物館)を見学した。料金は大人2.50ユーロ。宝物間は地下の洞窟のような場所にあり、置物や陶器類、ビールのジョッキ、石が付け替えられるプリンスの指輪などが展示されていた。

私が目を惹かれたのは左の写真2点にあるもの。装飾品はネックレスとブレスレットだろうか?19世紀か20世紀の比較的新しい物なんだろうが素敵である。

鍵のコレクションは城内の部屋のものなのか?見学した部屋は古めかしいものばかりだったので、どうも違うような気がするが・・・ こういう鍵を使う邸宅にでも住んでみたい。

そろそろ帰ろうか・・・という時、雷を伴う雨が降り出してきた。来る時(下り坂)10分かかった道のりを、帰り(上り坂)は15分は歩かなければならないだろう。傘もないし 、帰りはシャトルバスを使った。運賃は1人1.50ユーロ。

5・エルツ城からブラウバッハまで

Hatzenport まで戻り416をコブレンツへ。コブレンツからはライン右岸を走るB42に入りたいのだが、道に迷い30分ほど回り道をして17時、ブラウバッハの町に到着。今日の宿泊地をブラウバッハにしたのは、ここにあるマルクスブルク城を明日見学したいと思ったから。

ブラウバッハでは路上駐車してから歩いてホテルを探した。 狭い路地が入り組んでいる町では歩いて探した方が楽なのだ。町中には写真のようなホテルの場所を示すサインがあるので、サインを見ながら適当に探すのである。ここぞ!と思うホテルが見つかり、チェックインしてから車を移動させる。

夕食前に町を散歩してみたが、何と表現したらいいか?ブラウバッハはバッハラッハと比べると”かわいさ”に欠ける、または中世の雰囲気がそれほど漂っていない、城壁や城門も完全な形で残っていない・・・などの違いがあるが、個人的には居心地の良い町だった。


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