ラインシュタイン城


2003年6月4日(水)・前半

 

1・バーデン・バーデンからライン川沿いまで

今日はバーデン・バーデンからライン川流域までの移動日である。どの町で宿泊するかは決めていないが、最終の2日はヴィースバーデン(ライン川右岸)にホテルを取ってあるので、今日は左岸の城を見学しながら、せめてバッハラッハくらいまでは行き着いていたいと思っている。

10時過ぎ、ホテルをチェックアウト。請求額は201.20ユーロ(料金の詳細はホテル編を参照)だったが、夜中に迷惑をかけたお詫びとお礼(洗濯も してくれた)の意味を含めて20ユーロのチップを上乗せして払った。今回の旅行でホテルにチップを渡すのはここが最初で最後となったが、それだけお世話になりました・・・というわけだ。おばさん(多分オーナー)は一見ぶっきらぼうにも見えるが、肝っ玉母さん的な魅力を感じた。

バーデン・バーデンを去る前に小用を済ます。1つはペットボトルのプファンド(リファンド)。全部で4、5本あるとは いえ、1本に付き25セントをわざわざ返してもらいに行くというのは我ながら貧乏性だと思う。もう1つの用事は買い物。あるジュエリーショップのウインドウに飾られてあった小さな熊の形をしたピアスを買おうかどうかここ2日間悩んでいたのであるが、夫が買ってくれると言うのだ。連絡もせずに(連絡のしようもないが)朝の6時までカジノで遊んでいたことの詫び的意味合いがあるのだと思う。サファイアとエメラルドのどちらにしようかと迷っていたら、なんと両方買ってくれるんだそうだ。

バーデン・バーデンからはA5を使い、とりあえずはフランクフルト方面を目指す。途中、カールスルーエ、ハイデルベルクを通過するが寄り道は一切しなかった。ハイデルベルクに寄らないとはかなり勿体ない?とは思ったが、ライン川沿いの古城を優先させるため今回はパス。ダルムシュタット(Darmstadt)の手前でA5からA67に入り、その後A60に乗り換えマインツを経由、ビンゲンでアウトバーンを下りた。マインツ手前は交通量も多いしアウトバーンも分岐点が幾つもあったので、助手席で寝ている夫をたたき起こし地図で確認してもらう。

2・ビンゲン(エーレンフェルス城とねずみ城)

13時半、バーデン・バーデンを出発してから2時間半程でビンゲンに到着。まず、ツーリスト・インフォメーションに行き地図をもらうが、ここでは お昼ごはんを食べた後ライン川沿いを散歩しただけで観光という観光はしていない。

ライン川の向こうにお城が見えた。絵地図入りの折りたたみガイド(ライン川沿いの町で売っている。なかなか便利)を見て、エーレンフェルス城址だと確認(左の写真左)

中州にあるのはねずみの塔である。でも、ここからはかなり遠くにしか見えない。 ビンゲンの町を出たところ、ちょうど塔のまん前辺りの位置で道路沿いに車を停めてもみたが、道路と川の間が幾分広くため、近い距離で写真が撮れなかった。船に乗るとすぐそばを通るのだろうか?

ビンゲンからはB9を走る。B9はライン川の左岸にある片側1車線の道路で、川、 鉄道、道路(1部、道路と鉄道が逆になる所もある)の線路の順に並んでいる。この道路を走りながら川沿いに建つ古城に立ち寄って実際に見学したいと思っているが、どの城を見学するかは別に決めていない。適当に選びながら行くのである。

3・ラインシュタイン城

ビンゲンを出て最初にあるのがラインシュタイン城である。どういう城なのか予備知識がないが、取りあえずは城への登り口にある空き地に車を停める。「ちょっと見て来るから・・・」と車内で休むという夫を残し、5ユーロ札1枚と小銭を少しポケットに入れ、バッグなしでカメラとタオル(暑くて汗が出る)だけ持って1人で出かけた。

途中、自転車で下りてくる3人組とすれ違った。 車がなくても体力があれば自転車も便利そうだな〜と思う。坂を上り切ったところに城門があり、その先に低いフェンスのドアがあってここから先は入場料を払わないと入れない。

内部を見学するかどうかは近くで城の外観を見てから決めようと思っていたのだが、ここからではどんな感じなのかよく分からない。 左手にある簡単なギフトショップで城内には何があるのか?聞いてみると写真を見せてくれた。見てもいいかな・・・と感じたので、入場料(3.5ユーロ)とパンフレット(1ユーロ)の料金を払う。なお、ここにはガイドツアーはないらしく、見学は個人でパンフレットを見ながら行う。以下、パンフレットの順番通りに1〜18までを紹介する。

見取り図の1が落し格子のある城門(下の写真中央左)2はただの通路なのだが、下は濠(Moat)らしい。3は司令官の塔(Commander's Tower)、住居だったそうだ。パンフレットには”residence of the governors”という言葉が使われているが、ドイツの城で使われる”governor”は何を指すんだろう?話は大いに外れるが、これを書いている時点で昨日10月8日、アーノルド・シュワルツェネッガーがカリフォルニア州の知事(governor)に当選した。

4は中庭(Burgunder Garden)。Burgundy(バーガンディー)、ワイン色というかエンジ色というか?とにかく赤い色を指す英語はフランス語のブルゴーニュなのだが、つまりはブルゴーニュ産のぶどうがこの地で500年も栽培されている事が名前の由来らしい。

5はチャペル(Chapel)である。改装されたという内部はとても新しい感じがする。よくあるが、ここにも”最後の晩餐”を題材にした木彫りの彫刻がある。その地下にある 6 は納骨所(Royal Crypt)で、チャペル横の階段を下りて行くと、壁にある小窓(おそらく後になってから見学者に見せるために作られた)から内部の様子を見ることができる。中には少し埃をかぶったような木製の棺が幾つか置かれていた。

7(Main Entrance)から建物内に入る。入った所が10(Squire's Hall)。ここは家具、武器や鎧、動物の剥製などが無造作に置かれているがらんとした空間だ。10の奥にある螺旋階段を上がると11(下の写真中央)に出てくる。11は屋上にある中庭(Fountain Garden)、円形の小さな泉があるのでそう呼ばれているらしい。

ここから9(Rhine Tower)に登れる。写真(上の写真中央)で見る限りは高さはないように見えるが、塔は城全景の写真(上の写真左・この写真はポスターのコピー)の赤い矢印がある部分である。 城そのものが高い位置にあるので、風がふいている中、空中に架けられた非常階段のような階段(上の写真中央右)を上るのは怖い。カメラを持つ片手で帽子を押さえながら、もう片方の手は手すりを握り締めて上った。塔の上からは3、4、5、18(カフェ)が見渡せ( 上の写真右)8(Cannon Yard)がちょうど真下にある。 名前から推察して昔は大砲があったのか?この日は城の外装修復工事に使う鉄骨などが置かれていた。 屋上という感じの平たい場所だが柵も塀もないし、人が落っこちたらどうするんだ!

11から再び城の中に入る。最初の部屋は12騎士の広間(Knights'Hall)。ラインシュタイン城で最も広く、また重要な部屋だそうだ。部屋の特徴として、3つある窓はデザインの違うステンド・グラスになっており、16世紀にケルンで作られたという暖炉などがある。

隣には13(Dining Room)があるが、12と13の間の扉は閉じられていて13はガラス窓越しに見ることしかできない。ガラスに12のステンド・グラスが反射して写真が上手く撮れなかったが、部屋の色彩や感じは12とかなり似た感じだ。この部屋に1つだけある窓もステンド・グラスになっていて、また、暖炉もある。

この後、別の螺旋階段で上の階に行く。14(Red Room)の壁の色は赤というよりピンクだが、これはフレスコ(画)で、ゲスト用または音楽室として使われた部屋だそうだ。

右隣に15(Bed Chamber)がある。が、階下の13と同じで中には入れない。14との間にあるドアの窓から見るか、階段ホールのドアの窓から覗くだけである。 やはり反射して写真がきれいに撮れないのが残念。ここはプリンセスの寝室だったそうだが、カーテンが掛かった4本の柱付きのベッド、寝椅子、洗面器、机などがあった。14も15も(結局、どの部屋もそうなのだが)窓はステンド・グラスが使われている。

14の奥に16(Blue Room)、プリンセスの居室がある。ここの壁もフレスコで色は対照的ではあるものの、14とデザインがよく似ている部屋だ。

この部屋には私のよく知っているはずの人物の肖像画があった。が、どうもはっきりと思い出せない。

彼女はイングランド王ヘンリー8世の王妃6人の内の1人だ。最初の王妃(キャサリン・オブ・アラゴン)と 2度目の王妃(アン・ブリーン)でないことだけは確かなのだが、誰だったか?名前と顔が一致しない。 帰国してから調べたら、3度目の王妃ジェイン・シーモアだった。でも、何でこんなところにイングランド王妃の肖像画が飾ってあるのだろう?

17(Writing Room)は狭い、窓は小さくステンド・グラスでもない、壁はただの白壁といった具合に質素で魅力的な部屋とは言えないが、プリンセスのお気に入りの場所だったらしい。中には入れないので16からドアのガラス窓越しに覗くだけ。

ここから上の階(おそらくもう1階だけある)は公開されていない。 螺旋階段のところにも鉄の門があってこれ以上は上に行けないようになっているが、工事の人?が出入りしていたので門の鍵は開けっ放しにしてあった。 後ろからくっ付いて行ったところ、上の階はオフィスに使われているような感じに見えた。 下の階はプリンセスの部屋だったので、もともとはプリンスの居室があったんではないか?と思う。なお、ラインシュタイン城のウェブサイトによると、ここはホテルにもなっているらしい。

さて、ラインシュタイン城の見学を終え、車に戻るべく坂道を下っていると向こうから夫がやって来た。私がなかなか戻ってこないので待ちくたびれたらしい。「車内は暑くていられない」とも言う。エンジンかけてクーラー入れればいいのに・・・と思ったが、そういえばドイツでは環境保護の点から言って、エンジンのかけっぱなしはしないのだろうか?


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