ミュンヘン市内観光


2003年5月31日(

 

1・グローバルリファンド(Kaufhof )

ミュンヘン第4日目。明日は朝のうちにミュンヘンを発つ予定なので、今日がミュンヘン最終日とも言える。朝食後、買い物に興味のない夫をホテルに置いて、1人でKaufhof に出かけた。 このデパートはヴュルツブルクでも入ったのだが、規模としてはそんなに大きなデパートではない。が、地下の食料品売り場はスーパーみたいな感じで量り売りの野菜なども売っているし、また 、ドラッグストア的な商品もあり、旅行者にとってはなかなか便利だ。

「地球の歩き方」にはも書かれていた通り、ここでは各フロアで買った商品を最後にまとめて会計するというシステムがあったので私も利用した。

まず、1階で売られている商品を購入するとする。まだ買い物を続けるので最後にまとめて支払いたい旨を告げると、その商品の引き換えレシートのようなものをくれる。別の階で買い物をする際も同じようにする。最後に所定の階( 何階だったか忘れたが、ここでは上の方の階だった)の会計に行き、レシートを見せて全商品の支払いをして品物を受け取るというやり方だ。大きな物や重い物を購入する際には持ち歩かなくていいし、タックスリファンドの手続きもまとめて出来る。

グローバルリファンド(Global Refund) =VAT(付加価値税)の払い戻し手続き代行会社のTax Free Shopping は商品購入金額25ユーロ以上とあるが、実際のリファンド額は100ユーロの買い物に対して10ユーロ、つまり10%といった額だった。 VATは16%なのに10%しか戻ってこないというのはグローバルリファンドが手数料を取っているからであるが、一般のお店で25ユーロの買い物をしたところで普通は免税の手続きなどしてくれない。言えばやってくれるのかも?しれないが、25ユーロでは2.5ユーロしか戻ってこないのに、書類作成なんて面倒と思われているのかもしれない。 そういう面で、金額の少ないものでもまとめて免税手続きをしてくれるデパートは便利と言える。

ホテルに帰ると夫はまだ寝ていた。もうお昼過ぎているのに何やってるの?13時、今度は夫も一緒に出かける。まず、アメリカン・エキスプレスで残りのT/C500ユーロを現金化してもらう。

2・ミヒャエル教会

ミヒャエル教会に入った。教会そのものは別にどうって事ないように思えたが、ここは地下にヴィッテルスバッハ家の納骨所があり見学する事が出来る。いつから納骨所が公開されているのか知らないが、地下に下りる階段入り口の様子からすると、昔は入り口が閉ざされていたのではないかという印象をもった。入場料は1人2ユーロ。

ここで1番目立っているのは、ルートヴィヒ2世のお墓である。彼の棺だけが柵で囲まれ、ロウソクが灯り写真も飾られている(右の写真中央)

ルートヴィヒ2世の弟オットーの墓は同じ王といってもご覧の通り簡素である(右の写真右)

3・ドニスル

14時、遅めの昼食はDonisl でとった。ミュンヘン名物の白ソーセージを食べるのに、「歩き方」には「今でも午後2時ごろまでしか出さない店もあるが、観光客の多い店では1日中食べることができる」と書かれていた。「ドニスルでは1日中作っているとのことですが、さすがに夜は売り切れますのでご注意」 と絵入のページにも書かれている。それでやって来たドニスルであるが、「白ソーセージは朝(Morningと言った)しかない」と言われたので、なぁ〜んだ。

同じく「歩き方」には「迷ってしまうほど多数のメニュー(写真入り)がある」とあるが、なるほど、写真入メニューというのはありがたい。

また、「従業員のサービス態度がよくない、バイエルン風のムードがあってよい、など賛否両論ある」とも書かれているが、この点はどうだろう? 私達が混み合う店内と外の席をウロウロしていると 、ウェイターがすばやく席を見つけて案内してくれた。「感じいいじゃない!」と思う。

同じウェイターが注文を取りに来る。私達が食べたいものを告げると、「サラダはいらないか?」と聞かれた。「サラダねぇ、いいじゃない。サラダも下さい。」

注文を済ますとブレーツェルが8個くらい入ったバスケットが出てきた。こんなもんは注文してはいないが、北米のレストランでパンが出てくるのは普通なので、別に何とも思わずに半分位食べた。が、暫くして周囲のテーブルを見回してみると、ブレーツェルのバスケットが置いてあるテーブルは1つもない。ん?何で? 「ねぇ、これって別料金なんじゃないの?観光客相手の押し付けで持って来たんじゃないの?」とだんだん懐疑的になる私達。
※ 後で気が付いたのだが、「歩き方」のドニスルの絵入りページには、「ドニスルでは食べた数だけ支払いの時に申告。1コ1.20DM」と書かれていた。

食べ終わって会計をする。テーブルにやって来たウェイターが請求書を見せながら「Tip is not included」 と言った。「は〜?」 私自身がチップをもらう仕事をしているからなのか?普段から私はレストラン等で周りのお客がどれくらいのチップを置いているか観察するくせがある。 例えば、アメリカの国立公園(1) (2)なんかはチップ額も少ないのかなと思っていたが、そうでもないようだった。 ドニスルでも他のお客のお勘定風景をかなり見入っていたが、お勘定に使うお札やコインの種類や数、ウェイターの顔つきから推測して、どうもあまりチップを渡しているようには見えなかった。

また、今回の旅行中、ウェイターの方からチップを請求されたのはここだけだ。ヨーロッパではチップの習慣が廃れてきているという事は聞いていたが、それでも私達はいつも10%くらいのチップは置いていた。普段の習慣からそうしているわけでチップをケチろうとは全く考えていないのに、払う必要のないかも?しれないチップを要求してくる態度が気に入らない。

結局、このウェイターは状況に無知な日本人観光客から出来るだけチップを取ろうと思ったらしい・・・と私は結論する。「歩き方」に書かれていた 「従業員のサービス態度がよくない」というのはこういう事を言っていたのだろうか?「バイエルン風のムードがあってよい」という意見については、私達は外のテーブルを使ったので分からないが、屋内は重厚な感じはするものの、例のごとくタバコの煙が漂っていたので、屋内で食べる気はしなかった。

4・ペーター教会の塔

昼食後、ペーター教会の塔に登った。ここは登る前に料金を払う。大人1.5ユーロ。階段の感じはローテンブルクの市庁舎、ネルトリンゲンのダニエル塔と同じような木の階段。途中、上の方でガラス越しに鐘がなっている様子が見えた。

ミュンヘンでは他にも幾つか登れる塔があるようだが、この塔に登るいちばんの価値は、新市庁舎の全景を目の前に見ることができる点だと思う。既述のNHKのミュンヘン番組で言っていたが、新市庁舎は2つの建物がくっついて出来ている。右のレンガの部分はネオゴシックで1867年から建造、左の部分は石灰岩を使っているらしい。塔(時計台)はその後に造られたんだそうだ。

5・アザム教会

ミュンヘン最後の観光はアザム教会になる。どういうわけか「歩き方」にはアザム教会の説明が出ていない。一応、地図にはその場所が記されているが、記述がないのは何故だろう?

ここもNHKの番組で取り上げられていた。市民が自分達のために建てた教会だそうで、聖霊教会(ヴィクトアーリエンマルクトそば)と同じアザム兄弟によるバロック建築である。 番組では「街の真ん中にこんなものができるのは特異な存在」と解説されていたが、確かにこの教会は非常に美しい上に豪華な教会だった。 例えば、有名なヴィース教会は確かに豪華ではあるが、内部の壁下半分ほどは何も装飾されていない白のペンキ塗りという感じだ。が、ここは上から下まで全てが赤や金で装飾し尽くされている。クヴィリエ劇場の内部装飾と似ているような気がした。私個人的には、ヴィース教会よりもアザム教会の方が豪華さという点では圧倒された。

さて、途中スーパーなどに寄りながら、ぼちぼちとホテルに戻る。夕食は中央駅で買ってきたサラダやサンドイッチで済ます。こういった物はデパートが開いていればデパートの方が安いような気がする?のだが、デパートは営業時間が短いので駅を利用する事の方が多かった。ちなみに、500ML入りの牛乳パックの場合、スーパー(HL)の値段が49セント、Kaufhofも49セント、中央駅は98セント、1.29ユーロ、1.49ユーロであった。
 


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