リンダーホーフ城(2)〜オーバーアマガウ〜プリーン


2003年5月26日(月)・後半

1・リンダーホーフ城庭園
 

城とヴィーナスの洞窟を見学した後、広い敷地内を歩いた。きれいに刈り込まれている芝ではなく、 自然のままにしてあるといった感じの草原が広がり気持ちがいい。ルートヴィヒ2世がこの場所に城を建てたいと思った気持ちが分かるような気がする。

Moorish Kiosk という建物がある。「ムーア人のあづまや」 とでも訳すのだろうか?私はムーア人というのが何なのか知らなかったが、8世紀初頭からイベリア半島を征服したイスラム教徒のことを言うんだそうだ。

Moorish Kioskの内部はガラスで仕切られていて中には入れない。ガラス越しに見るだけである。入り口は 外からの日光を遮断するため、ぶ厚いカーテンで覆われている(下の写真左)。 で、室内はサラセンの魔法にかかったような装飾だった。 近くに行って見れないのでどういう材質が使われているのか分からないが、床はタイルである。全体的な室内の色調は赤、紫そして黄金 、壁には細かいモザイクのようなイスラム調の模様がある。Peacock Throne と呼ばれる玉座が正面にあり、王の寝椅子の背後に3羽の孔雀の置物が堂々と羽を広げていた。

城とチケット売り場の間にも  Moorish Kiosk  と似たようなイスラム調の建物がある。Moroccan House (写真中央)である。  文字通り「モロッコ・ハウス」 なのだろうが、ここもガラス越しの見学である。内部はMoorish Kioskとほぼ同じだが、孔雀の玉座がない分 、こちらの方がやや簡素と言えるかも? しれない。 室内のイメージは天井のシャンデリア(上の写真右)から想像して欲しい。

チケット売り場のところに戻ってきて、ここでソーセージの昼食をとった。  ここにはチケット売り場の他、土産物屋、カフェがある。向こうから小学生と思われる団体がやって来て、遠足なんだろうか? ここの他にもエルツ城、ラインフェルス城と小学生の団体に出会った。

さて、これからオーバーアマガウに寄るのだが、ドイツに来て既に7日目 、ついに夫が「運転する」と言ってくれた。追加ドライバー料金も1日に付き 4.18ユーロ払っているのに、フランクフルトからここまでずっと私が運転してきたのだ。実を言うと、夫は運転が下手なので安心して任せられない気持ちも私にはあったが、運転手はのんびり景色も見れないし、私が散々文句を言ったので運転する気になったらしい。

2・オーバーアマガウ

リンダーホーフ城からオーバーアマガウは15分程度。 辺りは草原以外は何もない走りやすい道路である。オーバーアマガウでは別に何をするというわけではなく、フレスコ画が描かれた家々が並んでいるというのを見たかっただけなのだが、そういう家が何処にあるのか正確な位置はつかんでいない。と・・・。

「地球の歩き方」 の写真で見慣れていた家の前を通り過ぎた。「赤ずきん」の家である。「止まって!」。でも、車は急には止まれない。それにこの通りは駐車禁止のサインが出ている。ちょっと先の角を曲がった あたりに車をとめて、歩いて戻ってきた。
本で見たとおり、かわいい家だった。正面だけでなく横の壁にも絵が描かれている。 でも、普通の家なのに、何でこういう絵を壁画に描くことになったんだろう?

私は「赤ずきん」の家に気を取られすぎて、道路の反対側に注意を払っていなかったため見逃してしまったが、後になって「歩き方」の地図を見ると、ここの正面に「へンゼルとグレーテル」の家と「七匹の子やぎ」の家があるらしい。

「赤ずきん」 の家のある道路から町の中心にたどり着き、適当な裏道に駐車する。車を停めた路地のまん前には壁画の家があったが、「歩き方」にはこの家 (店) の写真が載ってはいるものの、その位置が地図に出ていないので自分達が何処にいるのかさっぱり分からない。

車より鉄道を利用する日本人旅行者の方が多いのだから仕方ないとは思うが、「歩き方」に載っている各町の地図はどれも鉄道の駅が起点になっており、私達のように駅とは違う方向から町に入って来た者にとっては非常に分かりにくい部分がある。(例えばヴュルツブルクの市街地図だが、どの道を行けばロマンティック街道に出るのかという超大切な事が何も触れられていない。特に「歩き方・ロマンティック街道編」ではレンタカーを薦めているのだから、もうちょっとどうにかならないものかと思う)

結局、オーバーアマガウはよく分からないまま適当に歩いた後、14時過ぎに立ち去った。 今日の宿泊予定地は一応プリーンである。一応というのは、明日、そこにあるヘレンキームゼー城を見学出来ればいいので、プリーンまで行けなくても何処か途中の町でもいいという意味だ。プリーンまではインスブルック経由で行くつもりである。1度ミュンヘンまで北上してミュンヘンからA8を通るより、インスブルック経由の方が地図 上で見る限りは近そうだったからだ。この間も夫が運転してくれるらしい・・・。

3・オーバーアマガウからプリーンまで

まず、オーバーアマガウからエッタールの標識に従う。ここにあるエッタール修道院は見ごたえ充分らしいが、私は気分があまり良くなかったので素通りした。ヴィース教会のように小さい建物かと思っていたが、病院か学校か?と思うような大きな修道院だった。

エッタールを過ぎた後B2に入り、これがオーストリアとの国境まで続いている。 ガルミッシュ・パルテンキルヒェンを通過。 ここはカナディアン・ロッキーと多分同じようなもんだろうと勝手に決め込み、今回の旅行では立ち寄る候補には入れなかった町だ。 B2から望むガルミッシュの町はかなり大きかった。さすがはドイツアルプス観光基点、車の量も多い。右側には鉄道の線路がある。鉄道でインスブルックまで抜ける場合はここを通るのだろう・・・。

道路沿いの標識には上から BrennerPaβ、Innsbruck 、Mittenwald と出てくる。 ドイツの標識はいちばん遠い地名が上に、いちばん近くの地名が下に表示されるのだ。逆の方が見やすいのではないか?と思うが・・・。(Brenne Paβというのは、もちろんBrenner Passのことである)

国境手前、ミッテンヴァルトがある。 ミッテンヴァルトは個人的にはとても惹かれていた町で、出発前にツーリスト・インフォメーションから資料も取り寄せている。旅のプランがまだ鉄道利用であった段階で、「駅にコインロッカーはあるか?」とメールで問い合わせたところ、すぐに「残念ながらロッカーはないが、インフォメーションでお預かりいたします」 というような意味の 非常に丁寧な返事を英語( ちょっと変な英語だったが)でもらい、この町には好印象も持っていたのだ。

が、何故だか分からないが私は今とても気持ちが悪い。 この辺りは山越えで道路もくねくねしているが、私は乗り物酔いはしない方である。実は信頼していない夫の運転のせいでもないと思うが、「ちょっとミッテンヴァルトに寄って」という気分になれず、ここも素通りになってしまった。かなり残念。

オーストリア内に入ると道路は177という番号に変わる。  Reithという町の近くで左手に鉄道のものと思われる石橋が見えた。セメリンク峠を思い起こさせる絵になる石橋だ。 この辺りは道路の勾配が16%あり、オートマティック車では運転しにくい。こういった道を走るにはマニュアル車の方がコントロールできていいと思う。

インスブルックからはA12に入り、Munchen、Salzburgのサインに従う。 今まで曇り空だったのがいきなり晴れ上がり、車の温度計を見ると25℃もある。これまで天気は曇りで肌寒い日が多かったが、それが嘘のようだ。 景色は何だかカナダに似ていた。 周囲が山であること、アウトバーンの様子も同じ、違うのは景色の中にとんがり屋根の教会が沢山見えることくらいか?

16時過ぎ、ドイツに再入国。アウトバーンはA12からA93に変わる。オーストリア内では1リットル88セント程だったガソリンが、ドイツに入るなり1リットル1.02〜1.09ユーロと値上がりする。ガソリン税の関係だろうか?

A93とA8が交差する手前に差し掛かり、左2車線はミュンヘン方面、右1車線はザルツブルク方面へと分かれる。私達はザルツブルク方面に入り、10分ほど走ったところ106番の出口でA8を下りた。ここからプリーンまでは片側1車線の細い道が続く。

右手に湖が現れた。キームゼー湖である。今日と明日のホテルの予約はしていないかったので、その辺の適当なホテルにチェックインした。  ミッテンヴァルトにも寄らず、インスブルックも素通りしてきたため、まだ17時前だ。 町の散策に行っても良かったが、夫はテレビで NBAのプレイオフ、サンアントニオ対ダラスの試合に見入っていて出かけそうもない。結局、この日は夕食抜き、手持ちのスナックを食べて早く寝た。


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