リンダーホーフ城(1)


2003年5月26日(月)・前半
 

1・ホーエンシュヴァンガウからリンダーホーフまで

8時45分 にホテルをチェックアウト。きちんとプリントされた領収書をくれたのはヴュルツブルクのホテル以来だ(ローテンブルクのホテルは小さな紙切れ、ネルトリンゲンでは領収書なし)。今日はリンダーホーフ城を見学 、その後ミュンヘンの東にあるプリーンまで移動する予定でいる。フュッセンのスーパーマーケットで買い物をした後、昨日はレヒ滝まで行った道を今日はそのまま走り抜け、1度オーストリアに入る。ホーエンシュヴァンガウからリンダーホーフまたはオーバーアマガウに行くには、ヴィース教会方面まわりのルートもあるが、1度オーストリアを抜けるルートの方が近道なのだ。

国境でのパスポートチェックがないことは予め聞いていたが、本当に何もなかった。イミグレーションの建物も確認出来なかったが、多分、 上の写真に見えている赤い屋根の建物がそうなんじゃないか?と思う。山の中の1本道だが、一応オーストリアに入ったらしい。

暫く走ると314に出るのでそれに乗り、とりあえずはReutte方面を目指 す。Reutteに近づくと前方に”Reutte sud”と”Reutte Nord”の出口があるという標識が現れる。どちらを行くのか分からなかったが、”Reutte sud”で下りたら”Linderhof”のサインがあったのでこちらで良かったようだ。ちなみに”Reutte Nord”が先にある。
*ちょっと気になるのは、この道路は高速道路なのだが、出発前にカナダで購入したミシェランの地図 Deutschland sud-westではB179となっている。また、こちらで検索しても、MapQuestで見てもB179である。314と出ているのは現地のツーリスト・インフォメーションでもらったThe Romantic Roadという黄色の地図と、やはり現地で購入した地図Kompass Bayernである。 が、Reutteまでの高速道路は1つしかないので、迷う事は無いと思う。

314を下りてからは地図には番号も出ていない道路(MapQuestによると255らしい)を行く。 途中、Linderhofのサインが何回か出ていた。進行方向左手に Plansee が現れる。くねくねした道がずっと続き、まだかなぁ・・・と思い始める頃リンダーホーフ城に到着した。フュッセンから約1時間だ。

2・リンダーホーフ城ガイドツアー

リンダーホーフ城の敷地入り口で駐車料金2.00ユーロを払う。かなりの台数の車が停まっていた。ここはバスの便が悪い場所にあるため、車で来る人が多いのだろう。すぐにガイドツアーのチケットを買い行くが、最初に発券されたチケットは10時半のものだった。今、10時半ちょっと前。係りの人があわてて次の英語ツアー11時10分に発券しなおした。ここから城までは5分 ほど歩くのである。料金は大人6.00ユーロ。

ところで、ご覧のように 宮殿の外壁は大々的に修復中だった。ヴュルツブルクの レジデンツもノイシュヴァンシュタイン城も一部修復中ではあったが、ここは外壁に足場が組まれ、周囲は白いビニールで覆われているため最悪と言える。修復工事は2004年 (の何時かは不明)に終了すると看板がでていた。
ツアーが始まるまで城の周りを散策した。トイレはチケット売り場裏の他、宮殿の前にもあるが、やはり洗面所は冷たい水しか出ない。

城の前にある噴水は常時水が出ているわけではないらしい。 ヘレンキームゼー城の噴水もそうだったが、いきなり水が出始めて暫くすると止まる。電気節約のためなんだろうか?
ツアーの仕組みはホーエンシュヴァンガウ城、ノイシュヴァンシュタイン城と同じだ。入り口横にある電光掲示板に自分のツアー番号が表示されたら中に入る。チケットは上記2つの城とは違い、1人1枚で発券されない。 私達のチケットには 2Personen と書かれているが、5人でも6人でも1枚なんだろうか?これも紙とインク節約のためか?と再度節約という言葉が頭をよぎる。

最初、入り口ホールでガイドからのツアーに関しての簡単な説明があった。 ホーエンシュヴァンガウ城とノイシュヴァンシュタイン城では ドイツ語、英語以外の言語のオーディオガイドがあるそうだが、ここではそれに代わるものとしてテキストブックがある。 昨日の見学でオーディオガイドを使っている人は、ホーエンシュヴァンガウ城ではゼロ、ノイシュヴァンシュタイン城では1人だけだったが、ここでは見学者の1/3くらいがテキストを借りていた。分厚いバインダーに閉じられた重そうなやつである。言語によってバインダーの色が区別されている。お兄さんという感じの陽気なガイドが私と夫のところにやって来て、「日本語のテキストブックが要るか?」と英語で聞いた。 私は正真正銘の日本人であるが、夫(中国系2世)も日本人に見えるらしい。 と言うか、観光地はどこでも日本人ばかりなので、単に東洋人=日本人と思われているのかもしれない。 テキストは写真を撮るのに邪魔だし重そうなので、「要らない」と言っておいた。

このツアー参加者は20人ちょっといたと思う。 ホーエンシュヴァンガウ城と同じような感じで小部屋から小部屋を移動するのだが、狭い室内は見学者で一杯になり、ガイドが説明している箇所を同時に見れなかったり、写真も思うように撮れない(撮影はフラッシュを使わなければ可)。 私はツアーの1番最後にくっ付いていったが、一行が次の部屋に移動し今まで見学していた部屋が空になるのも束の間、後ろからは別のツアーがやって来る。 英語ツアーは10時半の次が11時10分と40分も間隔があったが、その間にはドイツ語ツアーが詰まっているのだろうか?

王の寝室は天蓋付きのベッド( 左の写真左 )が据えてあり、とても豪華だった。 ホーエンシュヴァンガウ城の簡素なベッド、それよりは豪華ではあるがここと比べれば やはり簡素 と言えるノ イシュヴァンシュタイン城のベッド、同じ王が使ったにしては差がありすぎないか?

左の写真右は「魔法の食卓」である。 写真の撮り方が悪いため分からないが、このテーブルは床ごと上下に移動する。 食事の用意ができるとテーブルを下の階に降ろし、食事をテーブルの上に載せた後、再び上に持ち上げて食事を運んだんだそうだ。 下の階のこの部分がどうなっているのかは見学コースに入っていないので分からないが、ヘレンキームゼー城では同じ仕組みのテーブルの仕掛けを見ることができる

豪華な部屋々の見学は思っていたよりあっけなく終わってしまい、どうもまだ見足りない気がした。もう1回行ってもいいくらいだ。やはり、人数 と時間の関係だろう。

3・ヴィーナスの洞窟ガイドツアー

さて、リンダーホーフ城でいちばん期待していたと言ってもいい「ヴィーナスの洞窟」へ行く。城の内部は確かに豪華絢爛で溜息ものだが、この手の城なら他にもある のではないかと思うのに比べて、こんな洞窟は唯一のものなんじゃないかと思う。 行った事はないが、イタリア・カプリ島の「青の洞窟」がモデルだという事をどこかで読んだ。

ヴィーナスの洞窟は城の後方、歩いて5分ちょっとの所にある。 入り口にはゲートと電光掲示板があるが、チケットには 宮殿のツアー番号しか印刷されておらず、 また、チケットを見せることさえしなかったため、洞窟見学の仕組みがどうなっているのかよく分からなかった。

他の人達と一緒に暫く待っていると、中のドア(写真左は出口のドアであるが、入り口にも同じような石の扉がある ) が開いてガイドが出て来た。ガイドは若い女性でゴアテックスのジャケットを着ている。中は寒いんだろう・・・。ガイドは「説明はドイツ語がいいか?それとも英語にするか?」参加者に挙手を求めた。全部で30人くらいいたが、半々位だったように思う。 ここはドイツ 。英語に手を上げた人が思っていたより多かったが、これはその全員が英語を母国語とするわけではないものの、ドイツ語よりは英語の方が分かるので英語にした・・・という人もいたと思う。さて、ガイドの判断は、まずドイツ語で先に説明してから英語で説明するというものだった。

洞窟内の通路を暫く歩く。 暗い通路の両側には赤や青の照明があり、この先にある人口鍾乳洞の湖に対する期待を起こさせる。

ツアーの一行が立ち止まる。湖に着いたのだ。 ここでも1番後ろを歩いていた私には湖の全景が見えないが、あせる事はない。 ガイドは今ドイツ語で説明中なので、英語の番になったらゆっくり見れるのだ。長〜い(言葉は分からないし見えないし、本当に長く感じた)ドイツ語での説明が終わると、参加者の半分は去っていった。これで湖全体がいろいろな方向で見渡せる。

つららが下がっているように見えるのは鍾乳洞を模したものである。  背後にはワーグナーのオペラの場面が描かれ、天井や壁には怪しげな 雰囲気をかもし出している草花が這わせてある。 そして貝の形をしたボート、オペラ座の怪人みたいだ。ルートヴィヒ2世がボートに乗りたくない時のため、写真左の方には湖を見渡せる王の席もしつらえてある。王が来る日には、家来は本物の白鳥を捕まえてきて湖に放したそうだ。ここにも赤や青の舞台照明のような設備があり、ガイドは実際に色を変えて見せてくれる。

人間や人ごみにいることを嫌ったルートヴィヒ2世は、 ここで現実逃避=幻想の世界に浸っていたのだろうが、王であるというだけで1人の人間が莫大な費用も省みず城を建て続け、更にこんなものも作ってしまうとは・・・ 彼は現在では人気がある王らしいが、当時の人々はどう思っていたのだろう?


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