アイスフィールド・パークウェイ


2002年6月15日(土)

1・ルイ・ヴィトン

今日は移動日。アイスフィールド・パークウェイを北上しながらジャスパーまで行くのだ。バンフ周辺は何回も来ているが、ジャスパーは10年も前にエドモントンからバンクーバーへ帰る途中、グレイハウンドのバスで休憩ストップしただけなので楽しみ。

まずはキャンモアからハイウェイ1をレイク・ルイーズ方面に向かう。 バンフの手前で公園の料金所があるが、ここの料金所が一番立派である。カルガリー空港からレンタカーでやって来る観光客が多いためだろう。私達のように既に入園料を支払い済みの車両は、通過する際にパスやレシートを見せるだけで良い。


途中、バンフに寄って買い物をする。目的はルイ・ヴィトン。前にも述べたがアルバーター州は州税がないので、ヴィトンのように値段がカナダ国内ならどこも同じという品物は、州税分お得と言える。同じ品でもバンクーバーで買うと、7.5%もの州税を払わなくてはならないのだ。私も母もバッグを1つづつ購入した。店内は他にお客がいなかったが、先回来た時はもっと混んでいた。今日はまだ朝 早いからかもしれない?

ヴィトンの上の階にあるスポーツ用品店で母が弟の靴を買ったが、ここの店員は日本語で「ニジュウ・ロクテン・ゴ、ハ、サイズ、ハチ」とか言っていた。外国では商売用に片言の日本語を話す人をよく見かけるが、日本の靴のサイズを言われて、直ちに「カナダではこのサイズ 」と口に出てくるのはスゴイと思った。ちなみに、26.5がサイズ8かどうかは知らない。例を挙げるために書いただけ・・・。

2・ボウ・バレー・パークウェイ

バンフ、レイク・ルイーズ間はハイウェイ1を走るのが一般的だが、旧国道1A(ボウ・バレー・パークウェイ)という林の中を行く 裏道もある。スピードが60〜70キロしか出せないが、途中にはジョンストン渓谷やキャッスル・マウンテンなどがあるので、時間のある方にはお勧めと言える。

以前は旅行の記録など詳しく付けていなかったので忘れていたが、「そう言えば ジョンストン・キャニオンには以前に来たことがある ・・・」と道路沿いに立っている熊の彫刻 を見て思い出す。ここは林の中の湿った細道を30分くらい歩いて一番奥の滝まで行けるのだ。滝の裏側にも回れて水しぶきがすごかった。 写真はキャッスル・マウンテン。

3・アイスフィールドパークウェイ

レイク・ルイーズからはアイスフィールド・パークウェイ(93号線)に入る。この間230キロ・・・。と言うといっきに走り通せそうだが、途中幾つもの観光ポイントがあるので、何箇所も下車しながらジャスパーまで抜ける、または バンフ方面へ帰るというのが一般的だと思う。つまり、観光は1日がかりになるのが現実である。

4・Crowfoot Glacier、ボウ湖、ペイト湖

多分、最初のビュー・ポイントとしてCrowfoot Glacierがある(下の写真左)。カラスの足跡という名前だが、どこを見たらそう見えるのか?よく分からない。次がボウ湖(下の写真右)。ここはまだ思いっきり凍っていた。レストラン とホテルがあるが、建物の中のトイレはお客以外使用禁止である。駐車場にもトイレがあるが、今回は洗面所のお水が出なかった。

この先にペイト湖がある。今回はパスしたが、私個人的にはかなりこの湖が気に入っている。 何が魅力的かと言うと、それはその不思議な色である。カナディアン・ロッキーに存在するその他多くの湖の水が透き通っているのに対して、ペイト湖の水の色はバスクリンを連想させる。JR京浜東北線と常磐線の色を足して2で割ったような感じ か?季節や時間によって色が変化するらしいが、私が行くときはいつもそんな色をしている。


(上2枚の写真は1996年6月に撮影したもの)

駐車場は上(湖のすぐ横)と下の2箇所あるが、上は観光バス専用である。下の駐車場からは細い登り道を10分ほど歩くが、私の祖母でも登れる程度なので、ルールは一応守った方がいいのではないかと思う。

5・すすり泣く壁

この後 、幾つかの湖があるが、暫く走るとサスカチュワン・クロッシングに出る。ここは11号線との交差点で、レストラン、ガソリンスタンド、お店がある。かなり賑わっているのですぐに分かる 。

Weeping Wall=すすり泣く壁(写真右)に差し掛かる。「地球の歩き方」によると、「垂直に切り立った大岸壁から雪解け水が、幾筋にも分かれながら流れ落ちるために”すすり泣く”と表現されている」とある。なるほど ・・・。

次にサンワプタ滝を見学し、次にアサバスカ滝に行く。こちらの方がサンワプタ滝 よりもっと迫力がある。

6・アサバスカ滝

右上の方に展望台のような人が数人見えている場所があるが、ここでパソコンで作ったらしいポスターを貼っている2人の人がいた。ポスターには6月9日(ほんの6日前)、ここで亡くなった21歳の男性の 事が記されていた。滝に落ちて亡くなったんだそうだ・・・。

そこには私の胸の高さ程の塀があるので、身長が高い人でもよっぽど身を乗り出しでもしなければ、落ちるということは考えられにくい。 推測の域を出ないが、その人は塀によじ登り、滑って(水しぶきが強烈)落ちてしまったのではないだろうか?

ポスターには、「僕は風になったんだよ・・・」などと詩的な文章が記されていたが、サイクリング中に撮ったらしい故人の写真を見た時、こんなに若くて健康で人生これからなのに・・・と思わずにはいられなかった。ポスターを貼っていたのは、突然に息子を亡くしたご両親だと思われるが、やりきれない思いだろう。

7・コロンビア大氷原

さて、アサバスカ滝のかなり手前に、あの有名なコロンビア大氷原がある。今回は雪上車に乗る予定はなかったので通り過ぎるつもりでいたが、建物が新しくなっていたので寄ってみ る。以前は小さな小屋だったのが、鉄筋コンクリートの立派な建物に変わっていた。館内には雪上車のチケット売り場やレストラン、トイレ、ギフトショップがある。雪上車は大人28ドルと結構高い。が、氷河の上に立つことが出来るのだから、1回は行っておくべきじゃないかと思う。途中まで はバスで行き、それから雪上車に乗り換えて氷河まで行くのだ。氷河での自由時間は15分位?だっただろうか。

7時、ようやくジャスパー入りする。今日泊まる
Patricia Lake Bungalowsでは、女の人がVacancy(空室あり)の札をFull(満室)に変えていた。予約なしのお客さんが最後の部屋(キャビン)を取ったのだろう。 今日の夕食は家から持ってきたレトルトカレー。ご飯を炊いて先程スーパーで買った野菜でサラダを作り、外のテーブルで食べた。


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